イタ・ゴキ物語２
～ 起こせなかった訴訟編 ～
２００５年４月某日、イタ・ゴキは物思いにふけっていた・・・
「自分をバカにしているヤツらを見返してやりたい！」
原因が自分自身にあることを棚上げして考えていた。
ヒッキーでニートである為、時間はあり余っていた。
しかし、良いアイデアは全く浮かんで来なかった。
イタ・ゴキの頭の中では、脳ミソの代わりに詰まったゴキブリの大群が蠢いていたからである。
脳ミソが無い以上、『考える』と言う行為自体無謀でしか無いのだが、その事さえも気付かなかった。
その時、ゴキブリの本能が活性化した。
規制解除だ！
バカにした書き込みをして来たヤツを、名誉毀損で訴えればいい！
それで謝罪文を書き込ませれば、優越感に浸れる！
俺の勝ちだ！
何の根拠も無く、そう決意した。
そして、イタ・ゴキの暴走が（また）始まった。
規制を解除した途端、当然の如く批判が書き込まれる。
すかさずイタ・ゴキは書き込んだ。
いい加減、ここの主旨（原文は『趣旨』）を理解したら？
これまで『主旨の説明』など一度も無い事も忘却の彼方だった。
説明を求められても、一度も説明などした事が無い。
だが、そんな事はイタ・ゴキの記憶に残っている筈も無かったのである。
直後、主旨が書き込まれた。
① 批判者のホスト名ＩＰ晒し＆ホスト規制で追い出す事
② 批判者を根拠無しに『異常者』『小児性愛者』呼ばわりする事
③ 『児童ポルノサイトを閉鎖に追い込む為の方法等を書き込みして下さい』と言いつつ、
『主旨に合わない』と、無視する事
④ 児ポサイトの情報を集め、画像収集した後で荒らす事
⑤ あるサイトを荒らした事で、親と一緒に乗り込んで来た『ガガゴゴネット』を逆恨みで潰す事
いきなり事実を書き込まれたイタ・ゴキは、慌てて脅しにかかった。
事実無根の内容を書き込む事が名誉毀損になるって知ってる？
なんの為に書き込み制限を解除したと思ってるんだ？
④⑤はともかく、①②③は掲示板自体が証拠であり、事実無根ではなく事実そのものなのだが、
やはりイタ・ゴキの記憶からは削除されていた。
だが、反撃はしっかり書き込まれた。
じゃあ、ここに批判を書き込んだ人を、何の根拠も無しに
『異常者呼ばわり』『小児性愛者呼ばわり』する事は
名誉毀損にならないとでも？
批判を書き込んだ人の誰一人として
「児童ポルノサイトを潰すな」
とか、それに順ずる事は書き込んでないんだけどなぁ？
人の言動に対し、『名誉毀損』云々を言う前に、
自分の言動を見返した方がいいんじゃない？
イタ・ゴキは、言い返す事が出来ないでいた。
何とかして強烈な一撃を加えてやりたい！
この時点で既に、「名誉毀損で訴える」と言う計画は、記憶から消えていた。
記憶力の無さが、ここに来て仇となった。
１０日後、ようやく『名誉毀損』と言う言葉を思い出したイタ・ゴキは、やっとの思いで書き込んだ。
監視員に対して事実無根の書き込みをしている方々に警告します。
事実と違う書き込みは立派な名誉毀損ですので、書き込み内容についての謝罪をお願いいたします。
謝罪がなされない場合、裁判所を通してプロバイダーに情報の開示請求を行った後、児童ポルノ監視委員会及び
監視員に対して名誉毀損による損害賠償請求をさせていただきます。
これは威嚇ではありません。
実際にさせていただきますので、覚悟の上行ってください。
※特に監視員が児童ポルノ画像掲示板を開設していたとの根拠の無い書き込みをした方は裁判時に
その証拠を提出して反論出来るのでしょうか？
謝罪文の書き込みを行う事により、法的手続きは行いませんのでよく考えて下さい。
だが、反撃はあっさり来てしまった。
そっくりその言葉はお返しします
以前貴方は私のことを児童ポルノ愛好家だと決め付け罵りましたが、その物的証拠はあったのでしょうか？
それらを提示しないで私を貶めるような発言をした貴方も名誉毀損により訴えることができます。
あなたもその辺の事は考えていただきたい。
何も言い返せないイタ・ゴキは、常套手段に出た。
すなわち、『無視』である。
謝罪文の書き込みについては平成１７年５月２４日までにここへ書いて下さい。
上記の期日を過ぎても謝罪文の書き込みが無い場合はここへ該当者のホスト名を
公開した後、法的手続きをとらせて頂きます。
書き込んだは良かったが、今後の動きについては考えていなかった。
期日を決めたのは、その間に考える為だった。
そこへ、掲示板内の『イタ・ゴキが行った誹謗中傷の数々』が書き込まれた。
考えもまとまらない内に、自分の行いが暴露されるとは思ってもみなかったイタ・ゴキは、
とりあえず脅しに出る事にした。
謝罪文を書いた方が良いんじゃないの？
長々と下らない事書いてる場合じゃないよ。
こっちは準備が整ったから訴訟を提起しようとしてるんだから。
専門家に意見を聞いた上で書き込む事を勧めるよ。
しかし、「準備が整った」と言ってはみたものの、それが単なる思い込みに過ぎない事は理解できないでいた。
攻撃の書き込みは続く。
何とか書き込みを止めさせたいイタ・ゴキは、更に脅しに出た。
謝罪する意思が無いようだね。
他の人とは別に先にプロバイダーへ開示請求をさせてもらいます。
だが、プロバイダーからは何の返事も無かった。
必死の思いで誤魔化しを交えつつ、脅しにかかるイタ・ゴキ。
だが、プロバイダーが動かない事を知っている書き込み者は、攻撃の手を緩めてくれなかった。
逆に、イタ・ゴキに対して『謝罪要求』をしてくる始末であった。
イタ・ゴキは何とか無視し、謝罪の書き込みを要求するが、応えたのは一人だけ。
それも、本気かどうかは判明しない。
批判の文章は、次々に書き込まれる。
分が悪い！
そう判断したイタ・ゴキは、またも常套手段で誤魔化しに出た。
すなわち、『自作自演』である。
監視員応援委員会を登場させ、相手を言い負かそうと言う涙ぐましい努力である。
クローン猫までも久々に登場させたが、バカにされるだけに終わってしまった。
更に、質問してきた相手に対し、質問に質問する事で答えられない事を誤魔化し続けた。
そんな中、イタ・ゴキの言っていた『期日』が来た。
期限が来ました。
監視員に対し児童ポルノ監視委員会の掲示板の内外で事実無根の内容を書き込みし
監視員の名誉を傷つけた者が謝罪文を書き込みしなかった為、民事訴訟を起こす準備に
入りたいと思います。
夜が明けて、意気揚揚と弁護士事務所へ駆け込むイタ・ゴキ。
だが、事務所の反応は冷たかった。
「これは訴訟を起こす為の証拠能力はありません」
茫然自失のイタ・ゴキ。
「貴方の活動の何に対して、どのように支障をきたしたのかを明確にしなければ、起訴できません」
必死になるイタ・ゴキ。
「名誉毀損です！ 『児童ポルノ監視委員会』と俺に対する名誉毀損です！」
「どんな活動をされているのですか？」
必死で説明するイタ・ゴキ。
だが、説明を聞いた弁護士は、冷たく言い放った。
「何の支障もありませんね。 それどころか、貴方に『監視』や『警告』を行う権限は無いのですがね」
「ですが、児童ポルノ画像の撲滅は・・・」
「撲滅の為の具体的な方法は、お考えですか？」
何も言い返せなくなったイタ・ゴキは、スゴスゴと引き返そうとした。
「最後に一つ、言っておきますが・・・」
意気消沈した表情で振り向くイタ・ゴキに、弁護士は再び冷たく言い放った。
「貴方のサイトを見る限り、問題があるのは貴方です」
イタ・ゴキの脳裏に浮かんだ言葉は・・・
この結果を知られるワケには行かない！
必死の誤魔化しが始まった。
ここはおかしな奴らの遊び場じゃないのでネット上から児童ポルノを無くす為にどうしたら良いか
考えられない者の書き込みはしないように。
この線で行こう！
絶対、訴訟問題には触れさせない！
誤解している方が居るかと思うのでお知らせしますが、訴訟に関しては取り止めにする事はありません。
対象者がしつこく訴訟の件を知ろうと書き込みをしていますが、対象者に報告の義務はありません。
常識的に考えても訴訟を起こす場合、当事者へ訴訟の件（弁護士とのやり取り及び進捗状況）を
教える人が居るわけがありません。
その位の事も想像出来ずにここへ書き込みをしてくるという事は監視員の理解に苦しむ所です。
裁判制度についてもう少し勉強してもらいたいものです。
一応、これ以上対象者の見苦しい書き込み及び児童ポルノ画像をネット上から撲滅させる為の
方法等が書き込みされずにいる現状を考え”対象者”を書き込み制限にしました。
皆さんも児童ポルノ画像をネット上から撲滅させる為の書き込みに徹して下さい。
総て言い訳に過ぎない書き込みである。
対象者に対する報告の義務は無いかも知れないが、掲示板内での報告の義務は有る。
裁判制度についての勉強は、イタ・ゴキ自身がするべきだ。
書き込み制限は、追及を恐れての事だ。
「児童ポルノ画像をネット上から撲滅させる為の書き込みに徹して下さい」とは、
小手先の誤魔化しに過ぎない。
結局、訴訟を起こす事はできず、必死で誤魔化し、逃げを決めこんだイタ・ゴキであった。
イタ・ゴキ物語２ ～ 起こせなかった訴訟編 ～
－ 完 －